こんにちは、ヒロキです。
今回の記事では、マーケティング戦略について話したいと思います。
福沢諭吉の戦略とは?
歴史に名を残す偉人たちの裏には、
必ずビジネス戦略が隠されているということです。
偶然に成り上がった人物がいると思いますか?
織田信長も徳川家康もエジソンもナポレオンも戦略家だったからこそ勝ち残れたのです。
これから紹介する福沢諭吉も、緻密なマーケティング戦略によって富と名声を手に入れました。
福沢諭吉は1万円札にも載っている人物なので、
日本中、誰もがその名前を知っていると思います。
福沢諭吉といえば、「学問のすゝめ」を書いた人です。
“天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず”
の一文はあまりにも有名ですが、
実は、「学問のすゝめ」を出版した背景には、
壮大なマーケティング戦略があったのです。
個人にも応用できる手法なので、解説していきますね。
実はフロントエンド商品だった?!
福沢諭吉が使ったマーケティング戦略は、
フロントエンド、バックエンド戦略というものです。
いきなり高単価商品を販売しても、
信頼関係がないので商品成約率は低いです。
そこで低価格の商品を販売して、
利益度外視でまずは信用を勝ち取ります。
そして、バックエンド商品として、
高単価商品を販売して儲けます。
これがフロントエンド、バックエンド戦略です。
シンプルなマーケティング戦略ですが、
これをやるだけでめちゃくちゃ儲かります。
福沢諭吉はフロントエンド商品として
「学問のすゝめを」を出版しました。
「学問のすゝめを」って読んだら分かりますが、
ひたすら勉強の重要性、自立する重要性を説いています。
「これからの時代は勉学に励み、
自分の力で生きる人が成功する」
と書かれているので、
「学問のすゝめ」を読んだ人は、
勉強したい欲求がくすぐられます。
この「学問のすゝめ」ですが、
大ベストセラーになっています。
合計300万部以上売れたそう。
当時の日本の人口は3000万人ちょいです。
つまり、全国民の10分の1が
「学問のすゝめ」を買って読んだ計算です。
家族や友人で回し読みをする人も
入れるとさらに増えるでしょう。
やばくないですか?
国民の10分の1が「学問のすゝめ」を読んで
「勉強してぇ~」という価値観になっているわけです。
今の日本だと、約1200万人が、
「やべっ、超勉強したいんだけど」
と言っているのと同じです。
バックエンド商品はなんだろうか?
話を戻すと、福沢諭吉は「学問のすゝめ」
を出版することで300万人に「勉強したい」
という価値観を植え付けたことになります。
これでフロントエンドの役目は終わりです。
あとはバックエンド商品を販売するだけです。
バックエンド商品に何を販売したのか?
勘の良い人はもうわかっているかも
しれませんが、慶応義塾大学です。
そうなんです。福沢諭吉は大学を販売する
ために「学問のすゝめ」を出版したのです。
これを知った時、うわー、福沢諭吉って
めちゃくちゃ頭良いなー!と感心しました。
「お金を払ってでも勉強したい」
そんな価値観の人が300万人にいるわけで、
売れないわけがないです。
ちなみに、慶応義塾大学は超高単価商品です。
慶応幼稚舎、慶応小学校~高校、
慶応義塾大学とエスカレーター式です。
全部で学費は1700万円ほど。
慶応義塾大学だけの単発入学でも
400万円ほどかかります。
つまり、福沢諭吉は「学問のすゝめ」
というフロントエンド商品の後に
顧客単価400万円~1700万円の超高単価
商品を用意していたということになります。
1人入学したら1700万円、
10人で1億7千万円、
100人で10億7千万円です。
私立大学はそりゃ儲かるよなーと思います。
それだけ儲かれば、大学の設備、
教員の質、授業の質も上がります。
学生も満足して口コミでさらに
入学希望者が集まってくる流れです。
まとめ
このように福沢諭吉は、
まずフロントエンド商品として
「学問のすゝめ」を世の中に効率的に広めて、
バックエンド商品で慶応義塾大学という
超高単価商品を販売することで儲けていました。
さらに儲かったお金でコンテンツ(慶応義塾
大学)の質を高めて口コミも起こさせるなど、
お手本のようなマーケティング戦略を組んでいます。
今日の記事で一番言いたいのは、
僕たち個人起業家も福沢諭吉と同じような
マーケティングを組むことで儲かるということです。
フロントエンド、バックエンド戦略が、
最も利益が高まりますし、
商品購入者の満足度も高くなります。
さらに簡単にいうと、
フロントエンドで「学問のすゝめ」を販売し、
バックエンドで慶應義塾大学を販売した
福沢諭吉は、超優秀なマーケターでした。
彼以外にも、歴史に名残した偉人や、
大流行した商品サービスには、
必ずビジネス戦略が隠されています。